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ワインをこよなく愛するコレペティが、ハンガリーより自由気ままにお送りします。


by parinka
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歌のコンクール

立て続けに演奏会の話で恐縮ですが、今日は、
高校生の歌のコンクールの、ブダペスト予備選考会がありました。

これは、5月ごろにセゲドで開催される、全国学生コンクール歌部門、
の、地方審査です。
高校生までが、一つのカテゴリーにされ(大雑把だ・・・)
大学生が別カテゴリーで、今日は、高校生までの部門の予選会でした。

私はもともとは、歌のコレペティは、日常の分野ではないのですが、
好きなので、時々やります。
今回は、職場からの依頼ではなく、知り合いから、
『コレペティが急に盲腸になったので、コンクールの伴奏をやってほしい』
と、木曜に来た話でした。
3人引き受けないといけないとの事、曲を聞いたら、ま、大学生ほど大変じゃなさそうなので、
やることになりました。
もともと、コレペティが盲腸で手術してるのでは、緊急事態だし。

・・・しかし!!

普通、コンクール前、3日前となったら、自分が何を歌っているかくらいは
知っていると思うじゃないですか!?
・・・結構、知らない感じなのです。
各人、フランス歌曲を持っていて、もちろん複雑な和声があったりします。
そうすると、もう、てんでよくわからない音を歌いだす・・・

・・・初見なのは、私なんですが・・・

しかも、ヘンデルなどでは、今度数が数えられない・・・
合図をしても、早く入ったり遅く来たり・・・
・・・ということで、昨日はお休みも返上して、
エキストラの合わせに行って、何を聞かないといけないかetc.
を教えてみました。

今日は、その、一番声がいいのに、一番拍を数えられず、記憶力が悪く
一番ありえないくらい緊張し、前回本当にありえないことを歌った前歴のある男の子*が、
なんと、ほんの少し緊張して最高の状態でなかった、というくらいで、
ものすごくいい状態で歌ってました。
・・・良かった。

結果、彼だけ本選にすすめることになりました。
他の二人も頑張ったんだけど、もともとプロを目指してない子だし、仕方ないですね。
ちなみに、15人あまりが、病気で棄権していました。
・・・歌い手、体が楽器なんだから、管理の仕方も覚えていきましょう・・・


*前回のコンクールの課題曲で、最初の歌詞を間違えた瞬間、全ての歌詞を忘れ、
知っているドイツ語を並べ立てて、最後まで歌いきったという前歴。
先生は、忘れたら、ラララ、か、ブラブラと歌えといったけど、全部を適当に歌え、とは
言わなかった・・・、と嘆いてらっしゃった。
しかし、本人は、他のコンペティターに
『あなた、最後の歌詞間違ってたわよ、知ってた?』(←最後だけじゃないだろ・・・)
ときかれたことで、浮かれていた。みんな、気づかなかったのではないか、と。
・・・気づいてるねん(-_-;)
by parinka | 2006-02-06 02:55 | 音楽